拠点研究所合流会で驚きの再会

Panasonicグループの拠点研究所

2001年当時、Panasonicグループは地方都市に拠点研究所と呼ぶ研究所を設立していました。松下通信工業は、仙台・金沢・静岡の三つの地方に拠点研究所を設立しており、私は1989年に松下通信金沢研究所に転職しました。設立草創期に入社しましたので、組織責任者として自分たちの研究所の特色をどう活かすか考えていました。そして、三つの拠点研究所間の組織責任者と交流するための、お互いに何度も訪問を繰り返していました。

しかし、松下電器産業に二つの拠点研究所があることを知っていましたが、どんな社風で何の開発を得意としているか知りませんでした。

  • 松下通信工業
    • 仙台研究所 1988年8月設立
    • 金沢研究所 1989年5月設立
    • 静岡研究所 1991年6月設立
  • 松下電器産業
    • 広島研究所 1989年5月設立
    • 名古屋研究所 1989年5月設立

 

合流会でSさんと驚きの再会

2001年5月、松下通信工業の幹部の方の提案で、五つの拠点研究所の組織責任者が仙台に集合し拠点研究所合流会が企画されました。
それぞれの研究所から会社組織概要・開発成果などの発表を聴いて、各研究所の特長を活かして研究開発していると感じました。
合流会の後は、各拠点の技術者と親睦を図る懇親会が開催されました。

実は、名古屋研究所の社長は私の知っているSさんでした。1979年ごろ、私がCSK時代に派遣先のM電器で1年半ほど一緒に開発をしたS主任技師が名古屋研究所の社長でした。本当に懐かしい技術者との再会です。わずかな時間でしたが、何十年ぶりに杯を交わしながら昔話ができてとても心地良いひとときでした。


世間は狭いな・・・。この世の中は何かでつながっているのだなと実感しました。

私が、Panasonicグループの会社に転職しなかったら、再会することはなかったでしょう。また、Sさんが大きなPanasonicグループの中で名古屋研究所に就任していなかったら、再会することはなかったでしょう。
偶然が重なり、再会できたことは本当に不思議な縁でした。