超マシン復活 #1 DEC TOPS-20 レトロOSワールド (無料サンプル)

『超マシン復活 #1』の無料サンプル

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無料サンプル

2019年9月、Amazon『超マシン復活 #1 DEC TOPS-20 レトロOSワールド』の無料サンプルについて紹介します。

 

本屋で本を購入するときは「はじめに」と「目次」を確認し、パラパラとめくって読みやすい本かどうかを確認してから購入します。電子書籍の場合は、紙の本と違って中身の確認ができないので、本の紹介文などにより、購入するかどうかを判断することになります。

『超マシン復活 #1』の無料サンプル送信

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超マシン復活 #1 DEC TOPS-20 レトロOSワールド

超マシン復活 #1の無料サンプル

『超マシン復活 #1 DEC TOPS-20 レトロOSワールド』の無料サンプルは、「はじめに」、「目次」、「第1章 DEC TOPS-20の世界」の途中までが含まれています。

この本は、どんな内容か無料サンプルをダウンロードしてみてください。

『超マシン復活 #1』のタイトルページ

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以下、本書から抜粋します。


はじめに

|d|i|g|i|t|a|l| DECSYSTEM 20
先人の知恵を探す知的冒険の旅へようこそ

本書の位置づけ

本書は、DECのPDP-10マシンで動作するレトロなOS TOPS-20について記載したもので、主な内容を下記に示します。

  • エミュレーターの導入と設定方法
  • TOPS-20の基本的なコマンド解説
  • TOPS-20の世界を旅するヒント

TOPS-20は、1970年代から1980年代にかけてUNIXと共に人気のあったOSです。偉大な先人が開発したTOPS-20 OSは、歴史的に貴重なソフトウェアの宝庫です。

PDP-10はもう現存していません。そこで、TOPS-20 OSを復活させるために、Linuxマシンでエミュレーターを実行して本物のTOPS-20用バイナリーコードを実行します。

本書では、Panda TOPS-20 Distributionを利用してKLH10というPDP-10エミュレーターを使います。そして、「TOPS-20 Monitor 7.1」を起動します。

Linuxマシンを準備して、実際にTOPS-20を体験してください。本書では、低価格の小型ボードコンピューターRaspberry Piを使用しますが、Windowsで使用していた古いパソコンでも良いです。

TOPS-20との出会い

筆者は1976年にTOPS-20と出会いました。そして、素晴らしいオペレーティングシステムだと感じました。TOPS-20が初めてのコンピューターだったら、この体験が自分のものさしの基準となって、何も感じなかったと思います。

しかし、幸いなことに筆者が初めて使ったコンピューターは、大学の大型コンピューターTOSBAC-3400で、パンチカードによるバッチ処理方式でした。そして、こういうものがコンピューターなんだと考えていました。

大学3回生のときに、コンピューターがDECSYSTEM-2040にリプレースしTOPS-20が走りました。なんと、タイムシェアリング(TSS)方式*4でターミナルに向かってひとりで独占して使っているかのごとく対話方式で使えました。この出来事が、自分のものさしの目盛りを変えました。

ここを読んでいるあなたは、「バッチ処理とTSS処理の違いではないか」と突っ込みを入れているでしょう。UNIXやLinuxを使っている人にとっては、TSS方式は当然使いやすいと考えます。しかし、その違いだけではありませんでした。

というのも、1980年代後半にUNIXワークステーション*5で仕事をしたとき、UNIXも使いやすいけどTOPS-20のような素晴らしさや感動はありませんでした。

TOPS-20との再会

1980年代、TOPS-20はPDP-10の開発終了によって終焉を迎えました。それに対して、移植性の高いUNIXはいろいろなマシンで使われて今日に至っています。TOPS-20は世の中から消えましたが、筆者の頭の片隅に記憶として残っていました。

それから、時が流れて2018年のことです。アマゾンで『れがしーなOS達: ラズベリーパイで試す DEC社 TOPS-20』という本を発見しました。この書籍は、DEC TOPS-20をRaspberry Piで実行する方法について書いてあります。

Raspberry Piで環境を構築して、早速使ってみると不思議なことにTOPS-20の使用感を手が覚えていました。幸運なことにTOPS-20の資料はインターネットに公開されていますので、マニュアルなどを調査して使い方を調べ始めました。TOPS-20と再会するきっかけとなった『れがしーなOS達: ラズベリーパイで試す DEC社 TOPS-20』の著者に感謝します。

筆者がいろいろ調べた成果を電子書籍にまとめることにより、誰かの役に立つのではないかと考え、本書『超マシン復活 DEC TOPS-20 レトロOSワールド』を執筆しました。

本書の主な対象読者

本書は、図1に示すような読者を対象としています。

  • ソフトウェア技術者をめざして情報技術を学ぶ学生
  • 経験の浅い新人の技術者
  • 経験豊富なベテラン技術者

情報技術を学ぶ学生は、LinuxやWindowsでソフトウェアについて学ぶ機会が多いと思います。かつて存在した素晴らしいTOPS-20の世界をぜひ体験して、その違いを感じてください。TOPS-20は、『システムを学びやすく使いやすいものにする』という設計哲学があるので、比較的簡単に使えます。

経験の浅い新人技術者は、ウェブシステム、事務処理、組み込みシステムなどのいくつかの開発を経験したかと思います。システム開発における自分のものさしを持つことが大事です。そして、いろんなシステムを経験することによりものさしに磨きがかかります。UNIXやWindowsと異なるTOPS-20を体験してください。

経験豊富なベテラン技術者のあなたは、数多くのシステム開発を経験していると思います。そして、自分のものさしの基準が確立しているでしょう。もし、TOPS-20を使用する機会がなかったとしたら、TOPS-20を体験してものさしを調整することをお勧めします。遠い昔にTOPS-20を使った技術者ならば、その当時を振り返ってものさしを確かめてください。

本書の目的

本書の目的は、レトロOSワールドである素晴らしいDEC TOPS-20を体験して、他のシステムとの違いを感じて、自分のものさしを調整することです。

本書では、エミュレーターの導入と設定方法やTOPS-20の基本的なコマンドについて解説します。

TOPS-20の魅力は、本書だけでは語り尽くせません。TOPS-20ワールドは、ワクワクでいっぱいです。この本を出発点として、探究心と好奇心の扉を開いて先人の知恵を探す知的冒険の旅へ出発してください。

本書の構成

本書は下記に示す章から構成しています。最初から読み進めることを推奨しますが、目的によっては部分的に読むことも可能です。

第1章「DEC TOPS-20の世界」では、コンピューター・メーカーのDECがPDP-10マシン向けに開発したTOPS-20について説明します。驚きの誕生秘話、終焉、時を超えての復活と興味深い内容です。

第2章「超マシン復活」では、レトロなTOPS-20 OSを復活させる方法について説明します。PDP-10は現存しないので、Linuxマシンでエミュレーターを実行して本物のTOPS-20用バイナリーコードを実行します。

第3章「よみがえるTOPS-20」では、各種設定を行うためにTOPS-20コマンドやエディターの使い方を説明します。そして、ネットワークなどの設定を行うことにより、TOPS-20がよみがえります。

第4章「TOPS-20コマンド」では、ファイルシステム操作やプログラム制御などに関するTOPS-20のコマンドを説明します。登録した新しいユーザーでログインして、実際に操作してみてください。

第5章「冒険の旅へ出発」では、TOPS-20の世界を旅します。『先人の英知を探す知的冒険』に出るために必要な予備知識とヒントを紹介します。探究心と好奇心の扉を開いて、知的冒険の旅へ出発しましょう!

第6章「Let’sプログラミング」では、プログラムをビルドして実行する方法について説明します。TOPS-20は、プログラミング言語の宝庫です。ここでは、C言語を取り上げます。

付録A「マニュアル」では、DECが発行した貴重なマニュアル(英文)を公開しているサイトへのリンクを示しています。

付録B「ドキュメント」では、TOPS-20 Panda distributionのドキュメントについて説明しています。

目次

はじめに
第1章 DEC TOPS-20の世界
1.1 DEC TOPS-20とは
1.2 市場を制覇したIBM
1.3 ミニコンの巨人 DEC
バイトマシン vs ワードマシン
1.4 TOPS-20 設計哲学
1.5 TOPS-20 誕生秘話
1.6 時を超え復活!
第2章 超マシン復活
2.1 レトロシステムの復刻
2.2 仮想PDP-10の導入
2.3 KN10エミュレーター
2.4 システム構成の定義
2.5 TOPS-20起動と停止
2.6 起動と停止シーケンス
第3章 よみがえるTOPS-20
3.1 TOPS-20入門
3.2 各種設定
3.3 アカウント登録
3.6 簡単起動と簡単停止
第4章 TOPS-20コマンド
4.1 ファイル仕様
4.2 ファイル操作コマンド
4.3 システム操作コマンド
4.4 プログラム制御コマンド
4.5 論理名の表示と定義
4.6 特権コマンド
4.7 コマンドレベル制御
4.8 システムバージョン
第5章 冒険の旅へ出発
5.1 エディターの選択
5.2 EMACS
5.2.1 EMACS概要
5.2.2 EMACSの操作
5.2.3 EMACSを使う
5.3 ラインエディター
5.3.1 ラインエディター概要
5.3.2 ラインエディターの操作
5.3.3 ラインエディターを使う
5.4 コマンドの履歴機能
5.4.1 履歴機能の設定
5.4.2 履歴の呼び出し方
5.4.3 LOGIN.CMD設定 履歴
5.5 Kermitファイル転送
5.5.1 Kermitとは
5.5.2 Kermitコマンド
5.6 FTPファイル転送
5.6.1 FTPとは
5.6.2 DOS FTPコマンド
5.7 ネットでお喋り
5.7.1 タイムシェアリング起動
5.7.2 ユーザーリスト
5.7.3 端末間のリンク
5.8 UNIX Toolsが動く
5.8.1 UNIX互換ツール
5.8.2 bashが動いた!
5.8.3 UNIX vs TOPS-20
5.9 ディレクトリー散策
5.9.1 ディレクトリーのリスト化
5.9.2 ディレクトリー抽出
5.9.3 TREE作成
第6章 Let’sプログラミング
6.1 プログラミング言語
6.2 ビルドと実行
6.3 プログラムの宝庫
6.4 C言語
6.4.1 概要
6.4.2 コンパイルと実行方法
6.4.3 EXEファイルの肥大化
6.4.4 例題A:斜方投射の軌道
6.4.5 例題B:階乗の計算
付録A マニュアル
A.1 User’s Guide
A.2 Commands Reference Manual
A.3 Monitor Calls User’s Guide
付録B ドキュメント
B.1 TOPS-20 documentation
B.2 ドキュメントディレクトリー
おわりに
参考文献
索引
改訂履歴
著者紹介
著者書籍 一覧
奥付

 

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