Z80マイクロプロセッサによる制御系を担当
1982年、機械製造業メーカから産業用ロボット試作機の制御プログラム開発を受注することができました。Z80マイクロプロセッサを使用して4軸方向のサーボコントローラーで制御して、ロボットアームを動かすものでした。ロボット本体側の他にティーチングボックスと呼ぶコントロールボックス側にもZ80マイクロプロセッサを搭載して、両者をRS-232Cシリアル回線で接続します。
ティーチングボックスでロボットを制御して、ロボットアームの動きを記憶させ、設定した手順でロボットアームを動かすわけです。
私のとてもやりたかった開発でしたが、初めて経験する部分もあり難航しながらひとりで開発遂行することができました。とても良い経験をすることができました。
1983年、機械製造業メーカから基板試験システムの試作開発を受注しました。Z80マイクロプロセッサを使用して、開発環境はCP/Mを採用しました。また、開発言語は受注先の担当者と相談してFORTH言語となりました。この当時、FORTH言語は技術情報誌などで紹介されてひそかなブームとなっていました。
プリント基板に各種の信号を加えて出力を記録して品質管理を行うことを目的としていましたが、要望のヒアリングがうまく進まず、どんなことをやりたいのかお客様の頭の中にも具体的なイメージがなく、予算枠内では満足ゆくシステムを構築できませんでした。
私としては、失敗したプロジェクトでした。要望ヒアリングの難しさを再認識しました。
しかし、CP/Mによる開発経験とFORTH言語の開発経験はとても有益でした。FORTH言語は、間接アドレスインタプリタ方式を採用しているので、実行速度はそんなに低下しないと考えていましたがリアルタイム処理は厳しいという現実も学びました。
マイクロプロセッサを活用した制御用プログラムが私の進みたい方向でした。
ホストコンピュータのCOBOL言語も担当
1983年には技術者数も12名体制となり、私は主任に昇格しました。
会社の開発業務は、ホストコンピュータでCOBOL言語によるプログラム製造業務が中心となりました。
私は、パソコン系やマイクロプロセッサ系の開発を行いながら、ホストコンピュータ系の技術者育成、開発管理、開発支援なども行い、自らもCOBOL言語による開発も担当しました。
ピンバック: 懐かしいCP/MをSIMHシミュレータで実行 | ある計算機屋さんの手帳
ピンバック: DEC社 TOPS-20を使う方法 FORTHシステム使用編 | ある計算機屋さんの手帳