はじめに
2016年12月、Raspberry Pi2に「公式7インチ タッチスクリーン・ディスプレイ」を接続しました。また、タッチスクリーン・ディスプレイにフレームを取り付けました。
タッチスクリーンの仕様
公式ドキュメントに、DISPLAYの説明が記載されています。
- 7インチディスプレイ
- 800×480ピクセルの解像度
- 24ビットRGBカラー
- 視野角 上(50度)/下(70度)/左(70度)/右(70度)
- 10点マルチタッチスクリーン
タッチスクリーン・ディスプレイにアダプター・ボードを接続します。私の購入したセットは、すでに接続済みでした。
ディスプレイ・ フレーム
「公式7インチ タッチスクリーン・ディスプレイ」用のフレームを調べてみると、プラスチックの板を複数枚重ねて作るフレームをよく見かけます。色も、赤・青・緑・黒・紫・橙と豊富なバリエーションがあっておしゃれです。
AMAZONで検索していたら、「Raspberry Pi 公式 7インチ タッチスクリーン ディスプレイ ケース Bamboo」という竹製の高級感あるフレームを発見しました。価格も¥2,290と、安いので購入しました。
このフレームは、竹製フレームと2個のフレーム台と木ねじのセットです。竹製フレームのディスプレイと接する側は基板の形にくりぬいてあり、タッチスクリーンがぴったり入ります。
Raspberry Piとタッチスクリーンの接続
Raspberry Piとタッチスクリーンのアダプター・ボードとは、Raspberry Pi基板のDISPLAYと書かれたDSI(Display Serial Interface)コネクタにリボンケーブルで接続します。
電源は、2本のジャンパーケーブルでRaspberry Piとアダプター・ボードを接続します。アダプター・ボード側は、5V端子に赤ケーブル/GND端子に黒ケーブルを接続して、Raspberry Piの40ピンGPIOポートの5V(2番ピン)に赤ケーブル/GND(6番ピン)に黒ケーブルを接続します。
アダプター・ボードに、I2C接続用のSDA端子/SCL端子がありますが、Raspberry Pi2では使用しません。Raspberry Pi Model A/Bでは、DSIコネクタにSDA信号とSCL信号が含まれていなかったために、旧型のRaspberryと接続するための端子です。
ライブラリのインストール
ソフトウェアをアップデートします。
sudo apt-get update sudo apt-get upgrade
アップデート後に、リブートします。
OSバージョンを下記に示します。ファームウェアバージョンは#930です。
pi@pi2note:~ $ uname -a Linux pi2note 4.4.34-v7+ #930 SMP Wed Nov 23 15:20:41 GMT 2016 armv7l GNU/Linux pi@pi2note:~ $ lsb_release -a No LSB modules are available. Distributor ID: Raspbian Description: Raspbian GNU/Linux 8.0 (jessie) Release: 8.0 Codename: jessie
タッチスクリーンの接続テスト
電源を入れると、タッチスクリーンにラズパイのマークが表示されブートします。Welcome to PIXELと表示し、数秒するとデスクトップが表示されます。時々、右上の隅に黄色の雷マークが表示されています。この雷マークは、電力不足の警告です。
ターミナルを起動して、ソフトウェアキーボードを使ってみました。少し小さいので使いづらいですが、キーボードとマウスを接続しなくても使用できて便利です。
フレームの後ろから見ると、こんな感じです。
マルチ・モニタ
タッチスクリーンとHDMIを使用して、マルチ・ディスプレイ化できないかと調べました。
公式ドキュメントのRASPBERRY PI DISPLAY TROUBLESHOOTINGに説明がありました。
2016年12月現在、XデスクトップでHDMIとLCDを一緒に使用することはできないと書いてあります。
HOW DO I USE MULTIPLE MONITORS?
At the moment you can’t use HDMI and the LCD together in the X desktop, but you can send the output of certain applications to one screen or the other.
しかし、特定のアプリケーションの出力を他の画面に出力できると書いてありましたので確認しました。
動画プレーヤー omxplayerで、Display番号を指定することによりHDMIへ出力できました。
- LCD: 4
- HDMI: 5
omxplayer --display=5 video.h264
最後に
タッチスクリーンを接続したので、タブレットみたいな使い方ができます。ケースを自作して少し厚めのタブレットを作るのも面白いと思います。