大学のコンピュータがリプレース
1976年10月、大学3回生のときに京都産業大学のコンピュータがDEC社のSystem-20(DEC-2040)にリプレースされました。オペレーティングシステムは、TENEXをベースとしたTOPS-20というタイムシェアリング(TSS:時分割)方式のものでした。
コンピュータ本体は計算機センターに設置されています。計算機センターから離れた理学部2号館ビル4階に計算機ターミナル教室が開設され、VT52というターミナルが何十台も設置されてタイムシェアリング方式で自分専用のコンピュータのように利用できました。
計算機センタービルの研究室にも、VT52ターミナルが導入されていました。
その後、1977年4月にはさらに上位のSystem-20(DEC-2050)にリプレースされました。
タイムシェアリング方式に驚き
初めて使用したコンピュータがバッチ処理方式だったので、タイムシェアリング方式の便利さに驚きました。TOPS-20のTSS性能と使い勝手の良さは素晴らしいもので、私たち学生は直接コンピュータを操作することができました。おそらく、TSSをこんなに早い時期に導入した大学は珍しいのではないでしょうか。
ターミナルからログインして、エディタでプログラムをタイプして、その場でコンパイル・リンクして実行形式のバイナリーを作成して即実行することができます。使用したエディタはラインエディタでしたが、とても便利で過去数世代のバックアップが自動的に保存されており、誤って修正した場合は元に戻すことが可能でした。
Operating System(OS)のコマンドという概念もTOPS-20で学びました。
BASIC言語も実行することができ、インタプリタ型言語とコンパイル型言語の違いも体感することができました。
コミュニケーション手段のコマンド
talkコマンドという、ログインしているユーザー間でテキストコミュニケーションできるツールには驚きました。その当時は、携帯電話などありませんから唯一のコミュニケーション手段です。
計算機センターと計算機ターミナル教室と離れた場所で別々に作業していた友人と連絡したことがあります。
「To go to lunch?」 「OK」
と連絡を取り合って昼食へ向かったこともあります。