コンピューターサービス株式会社に入社

就職活動でコンピューターサービス株式会社へ

1977年当時の就職活動の解禁はとても遅く9月ごろだったと記憶しています。就職先はソフトウェア業界と決め会社訪問をしました。地元の石川県で就職するつもりでしたがソフトウェア関係はそんなに多くなかったので、地元にこだわらず就職活動範囲を広げました。

大阪のコンピューターサービス株式会社 (通称 CSK )は、急成長しておりユニークな会社だと聞きました。大川功 社長が1968年に創業したファシリティ・マネジメント事業を中心としたコンピュータ技術者を企業へ派遣する会社であり、創業して10年も経過していないのに1000名を超える企業に成長していました。大学の1年上の優秀な3人の先輩(Oさん、Tさん、Nさん)も入社しており、少し安心感もあり入社試験を受けることにしました。


数日後、コンピューターサービス株式会社から京都の下宿に電報が届きました。電報で試験の合格を通知するところも、コンピューターサービス株式会社のユニークな点だと思いました。

「試験合格」11月8日9時30分より大阪本社で面接試験実施・体操のできる服装を準備

CSK合格電報

CSK合格電報

なぜ、体操のできる服装なのか疑問を持ちながら面接会場に入ると、何十人もの人が面接に来ていました。体操のできる服装に着替えて、体力テストがあったわけです。腕立て伏せや腹筋運動などしたように記憶しています。

その後に、大川功 社長や役員の方々との面接がありました。緊張しており、面接の様子はほとんど覚えておりませんが、大川功 社長から「あなたは運が良い方ですか?」と質問されたことをはっきり覚えています。「私は、運が良いと思っています。高校も大学も希望するところに入れました。」と答えました。

そして、11月19日に採用内定通知書が送付されてきて、コンピューターサービス株式会社への就職が決まりました。

CSK封筒

CSK封筒

CSK採用内定通知

CSK採用内定通知

内定式で大阪のコンピューターサービス株式会社に行ったとき、私は喫煙していましたので待ち時間に灰皿を探していました。そのときに、人事の方から「我が社は禁煙です。CSK マンはたばこを吸いません」と教えられました。2016年の現在においては、ほとんどの職場は禁煙ですが、1978年当時の会社としてはとても珍しいです。

入社前研修

3月に入社前研修で、山の中にある研修センターに新入社員が集まりました。同期入社は100人以上もいました。研修では、大川功 社長の経営哲学や人生哲学など熱い講義を受けました。グループディスカッションして、発表するようなカリキュラムもありました。

【社是】 サービスこそ我が社の命なり

【経営理念】
一. 変化に挑む経営
一. 社会的使命を担う経営
一. 個人と会社の目標を一致させる経営

【サービス精神】
・お得意様にあくまでも満足していただく技術を提供しなければならない
・技術は高度で専門的でなければならない
・仕事は正確に、かつ迅速・効率的に行なわなければならない
・常に、お得意様の利益を考え、示唆を与えなければならない

数日間の研修でしたが、大川功 社長の魅力を感じました。社員一丸となって会社を大きくしてきているのだと実感しました。社歌の中にも「燃える集団CSK」という言葉がありました。

プロのソフトウェア技術者のスタート

1978年4月、コンピューターサービス株式会社に入社しました。ここから、私のプロのソフトウェア技術者人生がスタートしました。

会社の寮にも入ることができました。「CSK マンはたばこを吸わない」という人事の方の話を聞いていたので、寮も当然禁煙だと思い込んで禁煙することにしました。うわさによれば、CSK 社員の派遣先の企業でたばこの不始末によるボヤ騒ぎがあり、社長命令で我が社の社員はたばこを吸わないと宣言したそうです。

寮の先輩に聞いてみたところ、職場内では灰皿を撤去して禁煙していますが職場の外では自由であり寮内でも喫煙可能でした。

この機会に禁煙すると決意しましたので、入社してからは禁煙をずっと継続しています。