タイムゾーンについて
2018年1月、歴史的に貴重なDEC社 TOPS-20を使用しています。
DATEコマンドで日時を確認すると現在の日時が表示されません。
@date Mon Jan 8 17:25:13 PST 2018 @
KLH10エミュレーターを起動している Linuxの日時は次のようになっています。
$ date Tue Jan 9 10:25:13 JST 2018 $
両方の出力を比べてみると、「 JST ⇔ PST 」の違いがあります。
タイムゾーンの設定のようです。
- 協定世界時(UTC : Coordinated Universal Time)は、標準時を決めるときの基準となる「世界標準時」
- 日本標準時(JST : Japan Standard Time) は、UTCを9時間進めた時刻(UTC+9)
- 西海岸標準時(PST : Pacific Standard Time): は、UTCを8時間遅らせた時刻 (UTC-8)
TIMEZONEの変更方法
ネットで調べてみるとタイムゾーンは、「SYSTEM:7-1-CONFIG.CMD」ファイルで設定しています。
SYSTEM:7-1-CONFIG.CMDファイルに、TIMEZONEの設定がありました。
@TYPE SYSTEM:7-1-CONFIG.CMD ! Pandamonium configuration parameters ・ ・ TIMEZONE 8 ・ ・
この行を「TIMEZONE -9」に変更します。
修正結果を反映するために、一度シャットダウンして再度起動します。
日時を確認します。
@date Tue Jan 9 10:48:44 GMT+9:00 2018
GMT+9:00 と表示され、現在の日時となりました。
その昔、標準時基準はグリニッジ標準時(GMT : Greenwich Mean Time)を使用していましたが、現在は概念を修正した協定世界時 (UTC)を使用しています。
TOPS-20ファイルシステム
TOSP-20のファイルシステムのファイル記述仕様は、以下のような形式でした。
dev:<dir>name.typ.gen
フィールド | 説明 |
---|---|
dev: | デバイス名 |
<dir> | ディレクトリ名 |
name | ファイル名 |
.typ | ファイルタイプ |
.gen | 世代番号 |
「SYSTEM:7-1-CONFIG.CMD」というファイル名は、ディレクトリ名がみあたりません。
SYSTEM: という論理名を調べると、「PS:<SYSTEM>」と定義してありました。
@INFORMATION (ABOUT) LOGICAL-NAMES (OF) SYSTEM: System-wide: system: => PS:<SYSTEM> @
「PS:<SYSTEM>7-1-CONFIG.CMD」が正式なファイル名となります。
DATEコマンドは何もの?
日時を確認するために何も考えずにDATEコマンドを使用しました。しかし、TOPS-20 Commands Reference Manualを参照すると、日時はDAYTIMEコマンドです。
@DAYTIME Tuesday, January 9, 2018 11:13:14 @
Panda TOPS-20 distributionで、TOPS-20の標準以外のDATEコマンドが使えたのでDATEコマンドを配置したディレクトリを調べてみました。
@DIRECTORY (OF FILES) <*>DATE.EXE TOPS20:<ROOT.USR.BIN> DATE.EXE.1 Total of 83 pages in 1 file @
「TOPS20:<ROOT.USR.BIN>」にDATEコマンドがありました。Unixのディレクトリを構成に似ています。後日、もう少し調べてみたいと思います。
TOPS-20に関するブログ
歴史的に貴重なDEC社 TOPS-20を使うためにKLH10エミュレーターをLinuxにインストールして、TOPS-20を実行することができました。
TOPS-20に関するブログを以下に示します。