AWK言語のバイブル
初めてUNIXで開発を行ったときから、AWK言語に興味を持っていたので使いたいと思っていました。MS-DOSで、jgawkなどのAWKが動作するようになってきたので、MS-DOS環境の開発ツールとして使用することが可能となってきました。
1991年、AWK言語を初歩から学び直したいと考え、バイブルといわれる本書で勉強しました。
プログラミング言語AWK
A.V.エイホ/B.W.カーニハン/P.J.ワインバーガー 著
株式会社トッパン
1989年11月10日 初版
目次
第1章 AWK入門
第2章 AWK言語
第3章 データ処理
第4章 レポートとデータベース
第5章 語句処理
第6章 小さな言語
第7章 アルゴリズムの実験
第8章 エピローグ
内容
訳者の序 (足立高徳=訳)に下記のような記述があり、AWKのバイブルと呼ばれる理由がわかります。
こうした著者たちの過去からの仕事からも容易に想像がつくように、本書は単なるawkの参照マニュアルではなく、広くソフトウェア工学一般の原理や教訓が散りばめられたバランスのとれた内容を持ったものに仕上がっている。
第1章 AWK入門でサンプルによる基本的なAWK言語の使い方を説明して、第2章 AWK言語でもう少し詳細があり理解が深まります。
AWK言語で新鮮に感じたのは、連想配列と呼ばれる機能で配列の添字が文字列として扱われるということでした。この機能でプログラミングが楽になります。
第8章 エピローグの結論に以下のような記述がありました。
Awkは、あらゆるプログラミングの問題に対する解答というわけではないが、プログラマの道具箱のなかの一つの道具として必要不可欠なものである。
確かに、プログラマの道具箱の中に入れて、使いたいときに活用できるようにしておくべきだと思います。
付録のAWKまとめは、簡単なリファレンスとなっておりよく参照しています。