コンピュータ・サイエンス誌『bit』の総合目次がとても便利

bit 総合目次

bit 総合目次

コンピュータ・サイエンス誌『bit』

2023年11月、コンピュータ・サイエンス誌『bit』の総合目次を作成しました。

bit誌は、共立出版が1969年3月号から2001年4月号まで刊行した技術情報誌です。
コンピュータや計算機科学に関するいろいろな情報を掲載しており知的好奇心を高める本であり、多くのエンジニアなどが愛読していたのではないでしょうか。しかし、残念ながら2001年4月号をもって休刊となりました。

私も大学で計算機科学を学び始めた1974年から愛読を開始して2001年3月に休刊となるまでずっと定期購読を続けていました。bit誌は何年か後に読み直しても新しい発見がありました。そんなわけで、なかなか処分できずにずっと保管していましたが、本棚に入りきらなくなり処分してしまいました。
その後、ヤフオクでみつけて何冊か古本を購入しました

その当時に理解できなかったり、興味を持てなかった記事も、ソフトウェア技術者として約40年に亘り経験を積んできた今なら、理解でき新しい発見があると思います。

コンピュータ・サイエンス誌bitを知る

2021年に、コンピュータ・サイエンス誌『bit』が電子書籍として復刻しAmazonから発売になりました。
技術雑誌の電子復刻プロジェクトを運営するイースト株式会社が、月刊コンピュータサイエンス誌「bit」全386巻を電子復刻し、Amazon kindleでの販売を開始したのです。

【技術雑誌 電子復刻】共立出版 コンピュータサイエンス誌『bit』

あの「古き良き時代」のbit誌が、再び読むことができるようになったのです。
とてもうれしいことです。
しかも、1冊198円という安価で手に入ります。電子書籍なので、本棚も必要ありません。

AMAZONの商品説明に次のような記載があります。

1969年に創刊されたコンピューターサイエンス誌で、2001年に休刊になるまで約500号が発行されています。今回は、このうち月刊誌386冊をイースト株式会社が行っている技術雑誌電子復刻プロジェクトを通じて電子的に復刻しました。インパクトのあるbitの表紙が今電子で甦りました。懐かしい特集を、記事を、手にとるように読むことができます。
【ご注意】※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

bit誌33年間の歩み

2021年12月に、bit誌33年間のインデックスを作成しました。
これは、AMAZONに記載されている短い商品説明をコピペしてbit誌のリンクをつけたものです。

コンピュータ・サイエンス誌『bit』が電子書籍で復刻

なかなか便利なインデックスができたと思っていたのですか、主な記事しか紹介されていないので、読みたい記事が探せませんでした。

bit誌の総合目次

そこで、コンピュータ・サイエンス誌『bit』の総合目次を作成しました。

AMAZONの「無料サンプル」で、書籍の先頭の数ページを読めます。この無料サンプルの中に目次があります。(残念ながら1973年以前と1993年以降には、無料サンプルの中に目次が含まれていません)

目次をもとにして『総合目次』を作成し、その目次をAWKブログラムで加工して3つの索引(題名、著者、単語)を作成しました。索引(題名)は、12月号に掲載している年間の総目次を拡張したような目次で、とても便利です。

bit 年間の総目次

bit 年間の総目次

総合目次の概要

目次の構造

コンピュータ・サイエンス誌『bit』の総合目次は、下記のような構造になっています。

bit 総合目次の構造

bit 総合目次の構造

  • 左側のサイドメニューから、年単位でbitを選択します。3つの索引も選択できます。
  • 上部のメニューには6個のボタンがあります。
    • [総合]   ・・・ 総合目次(目次のインデックス)を表示
    • [◀BACK] ・・・ 年間目次や索引を戻す
    • [NEXT▶] ・・・ 年間目次や索引を進める
    • [題名]   ・・・ 索引(題名)を表示
    • [著者]   ・・・ 索引(著者)を表示
    • [単語]   ・・・ 索引(単語)を表示

総合目次の構造

総合目次の構造を説明します。

bit 目次インデックス

bit 目次インデックス

電子復刻版 bit誌「目次のインデックス」は、表形式になっています。縦軸は、横軸はです。枠内の「・⇒」をクリックすると、該当する年月のbit目次を表示します。

年間目次の構造

年間目次の構造は、下記のようになっています。

bit 年間目次

bit 年間目次

選択した年の年間のbit目次が、1月号~12月号まで1画面で表示します。
各月のbit表紙がAMAZONサイトへのリンクとなっています。

そして、各号の上部にメニューがあります。

  • ■[題名] ・・・ 索引(題名)を表示
  • ■[著者] ・・・ 索引(著者)を表示
  • ■[単語] ・・・ 索引(単語)を表示
  • ▲[前年] ・・・ 前年の年間目次を表示
  • ▼[翌年] ・・・ 翌年の年間目次を表示
  • YYYY 年 ・・・ その年の先頭を表示
  • 1月~12月(・⇒) ・・・ 1月~12月を表示

索引の構造

索引には、3種類あります。

  1. 索引(題名): 題名でソートした索引
  2. 索引(著者): 著者でソートした索引
  3. 索引(単語): 技術用語の単語を抽出してソートした索引

何れの索引も、「数字、A~Z、あ~ん、記号」の索引タイトルで分類しています。

bit 索引(題名)

bit 索引(題名)

bit 索引(著者)

bit 索引(著者)

bit 索引(単語)

bit 索引(単語)

懐かしい記事、興味深い記事

あらためて、bit総合目次の索引をみてみると、懐かしい記事や興味深い記事がたくさんあります。

1970年代後半から1980年代は、8bitマイクロプロセッサーに関する記事がありました。

bit掲載 マイクロプロセッサー

bit掲載 マイクロプロセッサー

言語処理系では、ada, ALGOL, PASCAL, APL, BASIC, CLU, COBOL, C, FORTH, FORTRAN, LISP, LOGO, Modula, Occam, PROLOG, SIMULA, Smalltalk, TAOなど数多くの解説がありました。

また、コンピュータ・サイエンス(計算機科学)関係の「ACMチューリング賞受賞講演」も数多く紹介しています。7bits、プログラミング・セミナー、イーグル村通信などは、長期にわたって連載していました。

もう一度読み直すと、新しい発見がありそうで、とても楽しみになってきます。この総合目次は、kindle版を購入するときも、購入してから読む記事を探すときもとても便利です。みなさんも活用してください。