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DEC社 TOPS-20「hello, world」プログラミング(Ⅵ) FORTH

TOPS-20 Land

TOPS-20 Land

プログラミング言語の宝庫

2020年3月、歴史的に貴重なDEC社 TOPS-20のFORTH言語で「hello, world」をプログラミングしました。

TOPS-20は、DECのPDP-10マシンで動作するOSで1976年に誕生して1970年代から1980年代にかけてUNIXと共に人気のあったOSです。
TOPS-20では、多くのプログラミング言語処理系が動作していました。
TOPS-20で動作する言語処理系は半世紀以上前に生まれた言語であり、21世紀の現在では使われていない言語もあります。

項番 言語 開発時期 一言説明
1 FORTRAN 1954年 科学技術計算向け言語
2 COBOL 1959年 基幹システムを支える言語
3 ALGOL 1958年 アルゴリズム記述言語
4 Simula 1967年 初のオブジェクト指向言語
5 PASCAL 1970年 計算機科学の教育用言語
6 C 1972年 システム記述の標準言語
7 SNOBOL 1962年 強力なテキスト処理言語
8 BASIC 1964年 思考を助ける対話型言語
9 LISP 1958年 関数型リスト処理言語
10 LOGO 1966年 思考方法を学ぶ教育用言語
11 FORTH 1971年 パワフルなスタック型言語

これらのプログラミング言語は、いろんな時代背景で生まれそのユーザーと共に進化してきました。例えば、FORTRAN言語は科学の強力な道具となり、COBOL言語はデータ処理ユーザーに支えられ、C言語はUNIXと共に普及し、LISP言語は人工知能（AI）研究と共に進歩してきました。

今回のブログでは、項番11のFORTH言語による「hello, world」を紹介します。

DEC社 TOPS-20を使う方法 FORTHシステム使用編

FORTH言語

EDITコマンドで、HELLO.4THというソースファイルを作成します。
FORTHプログラムのファイルタイプは「.4TH」です。

FORTH言語

FORTH言語


: HELLO
  CR ." 'hello, world' CR
;

FORTHシステムは、コンパイラー型とインタープリター型のハイブリッドな対話システムです。


@forth
FORTH-10   Type QUIT to exit.
 Ok
　　　　　←①
CR ." 'hello, world' CR
hello, world

　　　　　←②
load "hello.4th" Ok

　　　　　←③
hello
hello, world
 Ok

　　　　　←④
quit
Exiting FORTH
@

FORTHコマンドでFORTHシステムを起動します。

  1. ① FORTHプログラムを入力するとダイレクト･モードで実行します。
  2. ② LOADコマンドでFORTHプログラムを読み込みます。
  3. ③ プログラム名で、FORTHプログラムを実行します。
  4. ④ quitコマンドで、FORTHシステムを終了します。

FORTHシステムの詳しくは、『超マシン復活 #2 DEC TOPS-20 プログラム言語 その世界』を参照してください。

TOPS-20 プログラミング言語の解説書

「hello, world」を実行できたら、もう少し複雑なプログラムを書いてみませんか。

プログラミング言語の詳細な解説やFORTHシステムの使い方は、『超マシン復活 #2 DEC TOPS-20 プログラム言語 その世界』という書籍を参考にしてください。

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