本書は下記に示す章から構成しています。 最初から読み進めることを推奨しますが、目的によっては部分的に読むことも可能です。 「3.4 命令セット」は、リファレンスとして参照することも可能です。
第1章「超マシン復活」では、超マシンPDP-10 TOPS-20の復活について説明します。 PDP-10は、DECが開発したマシンです。Linuxで動作するKN10エミュレーターにより、PDP-10 TOPS-20が時を超えて復活しました。
第2章「アセンブラ ワールド」では、 アセンブラ言語で書いたHelloサンプルコードのアセンブル、リストファイル生成、実行方法を解説します。
第3章「PDP-10 命令セット」では、 アセンブラ言語でプログラムを書くために必要なスキルの1番目として、 PDP-10マシンの命令セットアーキテクチャーについて解説します。
第4章「マクロアセンブラ」では、 アセンブラ言語でプログラムを書くために必要なスキルの2番目として、 マクロアセンブラの書き方について解説します。マシン語命令、疑似命令、マクロ命令の記述方法をマスターしてください。
第5章「モニターコール」では、 アセンブラ言語でプログラムを書くために必要なスキルの3番目として、 モニターコールについて解説します。TOPS-20モニターが提供する機能の呼び出し方法を学んでください。
第6章「デバッガ」では、 TOPS-20で動作するデバッガ(DDT)について解説します。 デバッガを活用するとアセンブラ言語で記述したプログラムのバグ(虫)を効率的に除去することができます。
第7章「プログラミング例題」では、 アセンブラ言語のプログラミング例題として3つのプログラムを解説します。 あなたがプログラムを書くとき、この例題のプログラムが参考になります。 PDP-10アセンブラを使いこなして、偉大な先人の足跡を追いかけて『太古のマシンを操る知的冒険の旅』に出発してください。
付録A「マニュアル」では、 DECが発行した貴重なマニュアル(英文)を公開しているサイトへのリンクを示しています。
付録B「エディターの操作」では、 EMACSとラインエディターの操作方法について説明しています。
付録C「TOPS-20起動と停止」では、 TOPS-20のブートアップ起動、ログイン、ログアウト、シャットダウン停止について説明しています。
付録D「アカウント登録」では、 TOPS-20のアカウント登録について説明しています。
付録E「端末出力の制御」では、 端末出力の制御について説明しています。
付録F「例題プログラムの入手方法」では、 例題プログラムのソースコードを入手する方法について説明しています。
付録G「ASCIIコード」では、 ASCIIコード表とASCIIコードシンボルについて説明しています。