Raspberry PIXEL for PCのSSDブートに成功

はじめに

以前に、「x86 PCで Raspberry PIXELを試してみる」でPIXEL をSDカードからブートしました。Raspberry PIXEL for PCは、ラズベリーパイ用OSのRaspbianのx86 PC版です。

そのときのPCは、Onkyo NX707A4 でCPUは動作周波数 1.33GHzのインテル Atomプロセッサー Z520 、メモリは1GBを搭載しており、快適に動作しました。

2017年2月、今回はもっと軽量なピノー(PiNON)製の小型PC「Pi-BOX」シリーズ Sizka BASIC での動作を試みました。

SDカードスロットが無いので、USBフラッシュメモリからの起動となります。しかし、USBフラッシュメモリが飛び出て使いづらいので、HDDかSSDにインストールしてブートできないものだろうかと検討しました。

Sizka Basic PC

Sizka Basic PC

Raspberry PIXEL for PCの公式サイトによると、USBまたはDVDから起動するライブイメージとしてのみ利用可能であり、将来的にはハードディスクにインストールできるようになると書かれてます。

Please note that this initial experimental version is only available as a live image to boot from USB or DVD. In future releases, we may create an installer so it can be permanently installed on your computer’s hard drive, but for now this is can only be temporarily booted for trial purposes.

検討した結果、Raspberry PIXEL for PCのSSDからのブートに成功しました。

PiNON製のSizka BASIC

ピノー(PiNON)製 小型PC「Pi-BOX」シリーズのSizka BASICは、サイズが 105(W)×115(D)×50(H)mmというとてもコンパクトなPCです。
CentOSをインストールして自宅サーバーを立ち上げるために、省電力なファンレスPCとして2006年に購入して使用していました。

  • CPU : AMD GeodeTM LX800@0.9W 500MHz
  • L1キャッシュ : 64KB+64KB
  • L2キャッシュ : 128KB
  • メインメモリ : オンボード DDR SDRAM 512MB

 

 

PiNONのサイトにPCの説明が掲載されています。

「Sizka BASIC(AMD Geode LX)」 ※生産終了

AMD Geode™ LX800プロセッサー搭載 低消費電力PC

● AMD Geode™ LXを搭載した低消費電力PC
● CPUモジュールとI/Oボードの組合せにより小型化を実現
● ファンレスによる静音動作
● オンボードDDR-SDRAM 256MB/512MB
● USB2.0やLANのI/Fを搭載し、2.5インチHDD(PATA)も内蔵可能
● DC12VのACアダプタで動作可能

Sizka パネル説明

Sizka パネル説明


 

ハードディスクがクラッシュしたので、現役サーバーを引退して本棚で眠っていました。今回、クラッシュしたハードディスクをSSDに変更して、Raspberry PIXEL for PCをSSDブートで動作させることができました。

Raspberry PIXELをSSDにインストール

通常は、SDカードにOSイメージを書き込んで、SDブートで立ち上がるわけです。同じように、SSDドライブにOSイメージを書き込むと、SSDブートできるのではないかと単純に考えました。

SSDは、BUFFALOのSHD-NHPU2を購入しました。このSSDは、ジャンパーの設定で内蔵ドライブかUSB外付けドライブになります。USB外付けドライブとして、Windows10 PCに接続しました。

公式サイトからISOイメージ(2016-12-13-pixel-x86-jessie.iso)をダウンロードします。

Etcherツールを使用してSELECT DRIVEで、SSDドライブがドライブ選択の候補リストになりませんでした。

やっぱり、SDカードとSSDドライブでは違うので、このやり方は無謀なのかと考えました。


何気なく、右上の設定ボタンを押すと Settings画面が現れました。

その中に、「Advanced - Unsafe mode [Dangerous]」というチェックボタンがあります。

「Unsafe mode」危険なモードとは何だろうか?[Dangerous] 危険と書いてありますがチェックしてみました。

すると、下記のようなポップアップメッセージが表示されました。

Are you sure you want to turn this on ?
You will be able to overwrite your system drive if you’re not careful.

どうもシステムドライブにも上書きできるモードのようです。


とても危険ですが、SELECT DRIVEでCドライブなどのシステムドライブも選択できるようになりました。
注意して、SSDドライブを選択します。

① SELECT IMAGE で、ISOイメージを選択します
② SELECT DRIVE で、SSDドライブを選択します
③ FLASH IMAGE で、イメージの書き込みを開始します

イメージの書き込みが完了すると自動的にマウントを解除して安全な取り外しができます。

SSDブート

OSイメージを書き込んだSSDドライブのジャンパー設定をパソコン内蔵Masterドライブに設定をして、Sizka BASICに組み込みます。

電源スイッチを投入して、SSDブートすれば成功です。

電源投入後、ブート画面が表示されます。SSDからブート起動して、しばらくすると、見慣れた Raspbian jessie のデスクトップが表示されました。
SSDブートに成功しました。

SSDの状態

fdiskコマンドでSSDのパーティションの状態を確認しました。
64GBのSSDにパーティションを作成してLinuxが無事インストールできました。

 

$ sudo fdisk -l

Disk /dev/sda: 59.6 GiB, 64023257088 bytes, 125045424 sectors
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: dos
Disk identifier: 0x0eddfb88

Device Boot Start End Sectors Size Id Type
/dev/sda1 * 64 2709119 2709056 1.3G 17 Hidden HPFS/NTFS
/dev/sda2 2709504 125045423 122335920 58.3G 83 Linux

Disk /dev/loop0: 1.2 GiB, 1297825792 bytes, 2534816 sectors
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes

 

最後に

Raspbian PIXEL for PCをSizka BASIC PCのSSDにインストールして、SSDブートに成功しました。これで、ファンレス・低消費電力のSizkz BASIC PCでRaspbian PIXELがとても使いやすくなります。

Geode LX800のCPUではGUI操作は少し動作が重たいように感じますが、コマンドラインで使用する分には問題ありません。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

Raspberry PIXEL for PCのSSDブートに成功」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: Raspberry PIXEL for PCをHDDにインストール | ある計算機屋さんの手帳

  2. ピンバック: PCに Raspberry Pi Desktop X86 (Debian buster)をインストールした | ある計算機屋さんの手帳

コメントは受け付けていません。