本書は、最強の電子書籍執筆ツールRe:VIEWについて記載した解説書です。主な内容を下記に示します。
電子書籍執筆ツールRe:VIEWは、手軽に使用できる電子書籍出版システムです。 マークアップ記法で記述したテキストファイルをEPUBやPDFなどのドキュメント形式に変換する コンバーターのようなものです。
私は、電子書籍執筆ツールRe:VIEWを使用して2冊の電子書籍を書きAmazon KDPで販売しています。 そのノウハウを整理して3冊目の本書が誕生しました。
本書は、文章主体のコンテンツ(小説、エッセー、技術解説書など)に適した リフロー型の電子書籍を作成する方法について書いています。 マンガ、写真集、絵本などの固定レイアウト型の電子書籍には向かないのであらかじめご承知ください。
本書は、下図に示すような読者を対象としています。
電子書籍を出版したい人は、 書籍に書きたいことがあってもどのようにして電子書籍を作成すれば良いか わからない人が多いのではないでしょうか。私も最初はそうでした。 EPUBフォーマットって難しそうだし、素人には無理なんだろうかと思いました。 AmazonのKindle版電子書籍を読んだことはありますが、 どうやって作成するのだろうと疑問に思っていました。 本書は、その疑問にずばりお答えします。
経験豊富な技術者やビジネスパーソンの皆さん、 あなたの経験はきっと世の中の誰かの役に立ちます。 自分の経験したことやノウハウなどを整理して電子書籍にしませんか。 書籍を書くことによってあなたの思考が再整理され、新たな発見があるかもしれません。 そして、日本国内だけにとどまらず全世界に向けて情報を発信することができます。
探究心の強いソフトウェア技術者であるあなたは、 常に最新のソフトウェア技術を修得しているのではないでしょうか。 そのあなたが電子書籍を書くべき理由があります。 この分野は技術革新がとても早いです。 書店に技術を解説した紙の書籍が並ぶにはとても時間がかかります。 電子書籍は本を書き上げたらすぐに販売することができます。 そうです、書店に本が並ぶ前に最新のソフトウェア技術を電子書籍で出版することができるのです。 新しい技術を修得したあなただからこそ書ける内容がありませんか。
本書は、電子書籍の概要からRe:VIEWマークアップ記法(Re:VIEW 3.2.0の仕様)で記述した 原稿をEPUB書籍およびKindle書籍に変換する方法について説明しています。
Re:VIEWによるマークアップ記法は、公式サイトの『Re:VIEW フォーマットガイド』に説明があります。 しかし、開発者による仕様説明のようなドキュメントなので素人には少し難解です。 本書では、執筆者が理解しやすいように【書式】や【具体例】を掲載しています。 さらに、Re:VIEW記法を「よく使う記法」と「高度な記法」の二つの章に分けることにより、 初心者から経験者まで理解しやすい構成としています。
Re:VIEW記法で原稿にマークアップすることにより、文章の構造や視覚的な表現を記述できます。 よりよい表現は読者の理解を助けますので、技術書などでは適切にマークアップすることが望ましいです。
さらに、Re:VIEWシステムを使用した私の経験や数々のノウハウを整理して、活用テクニックを説明しています。
本書の目的は、最強の電子書籍執筆ツールRe:VIEWを活用して電子書籍を作成することです。
Re:VIEWシステムで書籍を書いた経験から、Re:VIEWはとても良いツールだと思います。 しかし、ドキュメントや情報が不足しています。 2018年に『Re:VIEWナレッジベース』という情報サイトが立ち上がり、 いろんなテクニックが公開されはじめましたので情報不足は少しずつですが緩和されてきました。
本書では、EPUBリフロー型の電子書籍を作成することを目的として解説しています。 本書を入れた電子書籍端末を机の片隅に置いて、パソコンで原稿を書き始めてください。 そのとき、本書の「よく使う記法」と「高度な記法」は、 Re:VIEWのマークアップを記述する上でのリファレンスマニュアルとして役に立ちます。 また、「活用テクニック」に記述したテクニックを使うことで、 より高度な表現を実現できますので活用してください。
あなたの持っている経験・ノウハウ・技術などを電子書籍にして著者デビューしませんか。