本書は下記に示す章から構成しています。 各章は独立した内容になっていますので、気になる章から読み進めることが可能です。
第1章「超マシン復活」では、 超マシンPDP-10 TOPS-20の復活について説明します。 LinuxマシンでKN10エミュレーターにより 本物のTOPS-20バイナリーコードを実行します。 時を超えてTOPS-20が復活しました。
第2章「バックアップと世代管理」では、 ファイルのバックアップと世代管理について説明します。 TOPS-20ファイルシステムでは、ファイル記述仕様に世代番号 が付きます。この世代番号をインクリメントしてファイルを バックアップします。 設定により、複数の世代別ファイルを残すことも可能です。
第3章「ファイル比較ツール」では、 ファイル比較ツール(FILCOM)について説明します。 ファイルを比較して、その違い(差分)を出力します。 テキストファイルの比較やバイナリーファイルの比較が行えます。
第4章「TSSでバッチジョブ」では、 TOPS-20バッチシステムを使って、 バッチジョブを作成し実行する方法を説明します。 バッチのエラー回復処理についても説明します。 そして、いくつかのバッチジョブサンプルを示します。
第5章「磁気ディスク装置の増設」では、 磁気ディスク装置の増設について説明します。 TOPS-20を本格的に活用するとき、 磁気ディスクの容量が不足してしまうことがあります。 そのときは、磁気ディスク装置を増設しましょう。 KN10エミュレーターのシステム構成を変更して、 ディスクにストラクチャーを作成してマウントすると 磁気ディスク装置を増設できます。
第6章「磁気テープの活用」では、 磁気テープデバイスアクセスや DUMPERツールについて説明します。 磁気テープの操作は、 ユーザー操作とオペレーター操作に役割分担して行います。 また、豊富な磁気テープライブラリーを紹介します。 お宝を発見してみてはいかがでしょうか。
第7章「ネットワークツール」では、 インターネットの源流であるARPANETから 生まれたFTP/TELNETツールなどについて説明します。 複数のTOPS-20の間で情報を交換することができます。
付録A「マニュアル」では、 DECが発行した貴重なマニュアル(英文)を公開しているサイトへのリンクを示しています。
付録B「エディターの操作」では、 EMACSとラインエディターの操作方法について説明しています。
付録C「TOPS-20起動と停止」では、 TOPS-20のブートアップ起動、ログイン、ログアウト、シャットダウン停止について説明しています。
付録D「アカウント登録」では、 TOPS-20のアカウント登録について説明しています。